コンサルの面接で必須!フェルミ推定の問題を実際のコンサルタントが解いてみた①
みなさんこんばんは!TDerです!
今日はコンサルティングファームの面接で必ずと言っていいほど出題される、
フェルミ推定の問題について書いていきたいと思います!
フェルミ推定とは実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指します。名前は物理学者であり1938年のノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミに由来し、フェルミはこの手の概算を得意としていました。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/フェルミ推定)
コンサルティングファームを志望する方や、すでにコンサルティングファームに所属している方、
面接を受けたことがある方はフェルミ推定についてよくご存知かなと思いますが、
上記に記載の通り、フェルミ推定とは文字通り、推定なんですよね〜
答えの数字を知っていてもなんの意味もないですし、それを答えても面接は一生通らないです!
基本的に面接の時は1つの解法のみを検証することとなると思いますが、
私が尊敬している元BCGのパートナーが仰っていた、本当に力がつくフェルミ推定の解き方についてもご紹介させていただきます!
その解法とは、
①10分間で問題を解く
②解を他に2つ考える
③1つの解を精緻化する
です!
自分で練習する際は、上記の解法に沿ってフェルミ推定を解いていくと力がついていくと思います!
それでは早速問題に移っていきたいと思います!
今日解いていくお題はこちら!
「コンビニの年間売上高」
〜実際の解法〜
まず一つ目のアプローチとしては人ベースで考えていきたいと思います。
大手町のビルの一階に入っているコンビニを想定して考えていきます。
(ちなみにターゲティングってめちゃ大事です!渋谷のコンビニと大手町のコンビニって来客層は全然異なりますよね?)
大手町…ビジネスマンが多く、家族づれや学生は少ない。
朝や昼間、夕方は客が多いイメージだが、深夜帯の客は少ない。
売上高の計算式は以下の通り。
売上高 = 顧客数 × 単価
平日と休日に分けて考えていきます。
◯平日について
■朝6時から9時まで
ビジネスマンが朝ごはんやコーヒーを買いに来店する。
購入するのは弁当やおにぎり、お茶、コーヒーとなる。
上記より平均単価としては500円程度になる。
来客数としては所管として10分あたり5人レジに並ぶ程度のため、
一時間あたり5人×6=30人程度。
計算すると、6時から9時までの売上高は、
500円×30人×3時間 = 45000円
■9時から11時まで
ビジネスマンが休憩程度にコーヒーやお茶、お菓子を購入してくると思われる。
単価としては300円。
来客はまばらで30分に5人程度。
計算すると、
300円×10人×2時間 = 6000円
■11時から13時まで
お昼ご飯を購入する客が増加する時間帯。
大手町のコンビニの稼ぎ時。
来客数としては10分あたり15人がレジに並ぶ。
購入するものとしては弁当やおにぎり、サラダ、お茶、コーヒー等。
一人当たりの単価は700円程度と思われる。(所管)
計算すると、
700円×90人×2時間 = 126000円
■13時から17時まで
この時間帯は9時から11時までと同じような状態になると思われる。
ビジネスマンが休憩のためにお菓子やコーヒー等を購入する時間帯となる。
来客数についても30分に5人程度と思われる。
300円×10人×4時間 = 12000円
■17時から19時まで
ビジネスマンが残業のために腹ごしらえをする時間帯の認識。
軽食程度を購入すると考えられることから単価は500円程度となる。
来客は少ないと考えられ、30分あたり5人だと思われる。
500円×10人×2時間 = 10000円
■19時から朝6時まで
当時間帯については大手町のコンビニへの来客はほとんどないはずである。
(というのも、大手町はビジネスの街であり、深夜帯の産業が盛んではないから。)
なので、この時間帯の売上高については平日日中の半分を売上高とする。
よって、約100000円とする。
平日の1日あたりの売上高は約300000円となる。
◯休日について
休日について計算していく。最近大手町周辺に休日家族連れで訪問する方も増えてきたものの、
ビジネス街のコンビニに来客し、購入する数は半分程度と思われる。
そのため、今回については平日の売上の半分を、
休日の1日あたりの売上高とする。
よって、150000円とする。
◯一年間の売上高について
一年間は52週ある。(もちろん平日は週5日、休日は週2日。)
上記から計算式は以下となる。
(300000円×5日+150000円×2日)×52週 = 約9360万円
となる。
〜実際に検証してみる〜
セブンイレブンがダントツで1店舗当たり2億円の売上高を挙げているところを見ると、
東京の、しかも中心地のコンビニとなると3億円規模になりそうですね。
私自身の推定を見てみると、約1億円と若干乖離があるみたいです。
これが発生した原因は来客数はもちろんのこと、一人当たりの単価を安くつけすぎていた可能性が高いですね。
1000円を超える会計がない計算になっておりましたので、そこは反省点かなと思います。
〜その他の解法を考えてみる〜
上記の解法については人ベースで解いていきましたが、他のアプローチとして考えられるとすると、
例えば、需要と供給ベースで考えたりもできますよね。
コンビニが入っているオフィスビルに属している人たちの食事や飲料、お菓子、日用品等の需要を満たす分だけ
コンビニが供給していると考え、そこから売上を推定する方法です!
また、諸経費および利益ベースで考えることもできると思います!
店員の給料やフランチャイズ費、商品の仕入れ代、賃料、そして利益をまかなえるだけ売上が上がっていると考え、
推定していく方法です!
〜終わりに〜
今回の記事はいかがだったでしょうか?
たまにはコンサルぽくフェルミ推定の問題について実際に解いているところをお見せしようかなと思い、
このような記事を作成いたしました。
タイトルに記載の通り、続編も考えているので楽しみにしていてください!
ちなみに私がコンサルティングファームを受ける際のフェルミ推定の対策として購入したのは下記の本です!
この本で解法や基礎を身につけてからは、ネットに落ちている問題を拾って解いていました!
なんにせよ慣れは大事になってくるので、コンサルを志望する方は多くの問題を解いてみてください!