コンサルの面接で必須!ケース問題を実際のコンサルタントが解いてみた
みなさんこんにちは、TDerです!
前作まではフェルミ推定の記事を連続して書いてきましたが、
今回はケース問題を解いていきたいと思います。
ちなみに前回までの記事はこちら↓
そもそもケース問題って何なの?という話になるかと思いますが、
私の解釈としてはフェルミ推定の問題の応用として、
正解のない問題に対し、論理的な自分なりの答えを導き出す必要がある試験問題のことをケース問題と考えております。
出される問題は様々で、コンビニの売上を2倍にする為の施策や、
カラスの撃退方法などなど様々な切り口が必要とされる問題なんですよね。
一見しただけではどうすれば解けるのか全く検討もつかないんですが、
訓練次第で何とかなりますよ。
それでは早速いってみましょう!今回解くお題はこちら!
目次
「都心ターミナル駅のスペース活用施策について考えよ」
です!
それでは一緒に解いてまいりましょう。
~実際に解いてみる~
都心ターミナル駅ということなので、東京駅を想定して考えていきたいと思います。
東京駅は新幹線の路線を含めておよそ10つもの路線が通っている日本最大級の駅となります。
利用者としては都内・関東近郊に住んでいる方はもちろん、旅行で訪問してきた地方在住者、
観光で訪れた海外旅行者など幅広い方々が利用する駅となっております。
■現状を分析してみる
東京駅の施設の特徴としては何と言っても広いことですよね。
ターミナル駅あるあるかと思いますが、とにかく構内が広く移動するのも、利用したホームを探すのにも一苦労します。
特に海外旅行者にとっては詳細な構内図がなく、迷子になっているのを散見いたします。
また、改札を出れば多くの飲食店や地下のお店に行くことができますが、
駅構内には土産物店があるものの、飲食スペースがあまりない状況となっております。
最近になって椅子などの休憩スペースが設置されたものの、
その数は少なく十分に置かれているとはお世辞にも言えないですよね。
■課題を分析してみる
利用者に分けて東京駅が抱える課題について分析していきます。
◯都内・関東近郊居住者
当該利用者については勤務地が丸の内にあったり、乗り換えで東京駅を利用するなど
ビジネス目的で利用する人が大半だと考えられます。
ですので、この利用者が抱える課題としては
構内が広く移動に時間がかかることや休憩スペースが少ないなど
駅の機能的な面における課題が多いと考えられます。
◯地方在住者
地方在住者にとっては旅行での訪問が大半と考えられるため、
駅が広いことによりホームの場所がわからない等、
駅のインフラに関する課題があると考えられます。
◯海外旅行者
海外旅行者については地方在住者が抱える駅のインフラの問題に加えて、
駅構内に食事店が少ないこと、および海外旅行者向けの土産物店が少ないことが挙げられます。
要は駅の施設に関する課題ですね。
東京駅の利用者を分類し、課題を明らかにしましたので、ここから解決すべき課題を考えていきたいと思います。
まず都内・関東近郊居住者については
ビジネス目的で利用することから課題を解決しようがしまいが、駅を利用する人数が大きく変動することは考えにくく、
課題解決の優先度は低いと考えられます。
続いて地方在住者について。
駅の地図などはないものの、日本語によるホームの案内は看板等で適度になされているため
解決によるインパクトは少ないのではないか、と考えられるため優先度は低いと考えられます。
最後に海外旅行者の抱える課題について。
駅構内に食事店が少ないこと、および海外旅行者向けの、
日本を訪れたことがよくわかるモノの土産物を置いているお店がないことについては
解決することで東京駅を訪問する旅行者数に大きなインパクトを与えると考えられます。
よって今回は駅構内に食事店が少ないこと、および土産物屋さんがないことについて
解決すべき課題と設定いたします。
■課題に対するソリューションを考えてみる
先ほどの項目にて2つの課題が浮かび上がってきました。
①駅構内に食事店が少ないこと
②海外旅行者向けの、日本らしさを表す土産物店がないこと
それぞれに対するソリューションを考えていきます。
①駅構内に食事店が少ないこと
駅の外に行けばご飯を食べることができますが、
駅構内でなかなか食事ができるお店ってありませんよね。
海外旅行者が多く利用する東京駅にとって、駅構内の食事処の改善を行うことができれば
それだけで東京駅全体の売上高が改善できると考えられます。
重要となるポイントが日本らしさであると私は考えます。
海外旅行者にとって、日本でしかできない経験ができるようなお店があることは非常に重要であると考えられます。
そこで東京駅の空きスペースを利用した縁日スタイルの出店を設置することを提案します。
過去の非常に興味深い事例として、最近のインバウンド旅行者の増加で
大阪城公園のたこ焼き屋台の売上高が3倍以上増加したということが報告されています。
より多くの旅行者が利用する東京駅で日本らしい屋台を出すことで多くの方が購入してくれると考えます。
たこ焼きなどは乗り換えの短い時間でも購入し食べることができるため向いているのではと考えられます。
②海外旅行者向けの、日本らしさを表す土産物店がないこと
当課題については、日本人とその他の海外出身者との土産物の捉え方の違いに起因する事象だそうなのですが、
日本人が土産物で想像するのはお菓子などのパッケージ化された飲食物らしく、
それに対して海外旅行者は日本であればスカイツリーの置物や富士山のプリントされたコップのような
日本を象徴するものをかたどったモノをお土産と捉える方が多いとのことです。
(例えばNYとかに行くと、道端に自由の女神のレプリカやその時の大統領をかたどったTシャツなどを売っている
お店が多くありませんか?)
この点を踏まえると、現在の東京駅のお土産やさんの品揃えを見てみると
食品しか置いていませんよね。
もちろん全ての食品をモノに置き換える必要はないと考えられますが、
現在のスペースを2等分し半分は食品のお土産、半分はモノのお土産を置くなど
工夫は可能であると考えます。
まとめると、
①東京駅の空きスペースを利用した縁日スタイルの出店を設置すること
②お土産屋さんの品揃えを見直し、モノの土産物を商品として設置すること
の2つを課題解決のソリューションとして提案します。
~最後に~
久々にケース面接の問題を解きましたが、なかなか難しいですねw
基本も忘れている気がしました(笑)
ただ解いていくたびにケースの解き方を思い出すことを信じて定期的に解いていきたいと思います!
ケースの基礎としては、フェルミ推定の時に紹介した本と同じシリーズの下記の本を読み、
問題を解いて身につけていきました。
フェルミ推定と同じく、下記の本を一冊やってからどんどん問題数をこなしていくことで
力になっていくかと思います。
私も頑張りますので、一緒に頑張っていきましょう。