コンサルの面接で必須!フェルミ推定の問題を実際のコンサルタントが解いてみた③

 
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TDer
新卒で外資系総合コンサルファームに入社し、日系総合コンサルファームに転職。年収は200万円アップを実現。やりたい仕事と年収アップ、両方ともを実現する転職方法について公開。

みなさんこんにちは、TDerです!

今日も引き続き、フェルミ推定の問題を解いていきましょう!

ちなみに前回までの記事はこちらになります↓

 

コンサルの面接で必須!フェルミ推定の問題を実際のコンサルタントが解いてみた①

 

コンサルの面接で必須!フェルミ推定の問題を実際のコンサルタントが解いてみた②

 

フェルミ推定の問題は地球が回っている限り、問題の対象としては尽きないように思います。

世の中に起きる様々な事象に対し、仮定を立てて問題を解決していく、、、

コンサルタントとして必要な能力である地頭を鍛える術として、

フェルミ推定の問題を解くことは生きると思います。

 

とっかかりがなく、正解はないフェルミ推定。

受験のような正解がある問題とはまた異なりますが、

だからこそ論理的思考力が求められ、地頭が鍛えられると思います。

 

それでは今日のお題に移りたいと思います!

本日はコチラ!!

 

「日本のスポーツジムの数を求めよ」

 

それでは早速考えていきましょう!

 

~実際に解いてみる~

今回はスポーツジムに登録している人数を算出し、

1店舗あたりのスポーツジム会員登録人数で割ることで計算していこうと思います。

 

まず年代ベースでスポーツジム登録人数を算出していきたいと思います。

前提として日本の人口は1億2千万人とし、人口における男女割合は1:1として計算していきます。

 

人口については年代を6つに分けて実際に考えていきたいと思います。

1億2千万人を6つの世代で分けるため、1世代あたり2000万人となります。

 

それでは各年代ごとのスポーツジム登録人数について考えていきます。

 

◯各年代のスポーツジム登録割合の算出

①~20代の割合

当該年代についてはスポーツを他の年代と比べて積極的に行っている印象があります。

ただ大半は学生のため、スポーツジムに行ってトレーニングをする人数は少ないと考えられます。

男性の割合でも5%程度、女性であれば2%程度になるのではないでしょうか。

 

②20代~30代の割合

当該年代が一番スポーツジムに登録し、実際にトレーニングを行っている印象があります。

私が実際にトレーニングをしているジムでも当該年代の方が一番多いですね。

独身者が多く、世帯持ちと比べて時間があることからスポーツジムに登録する人は多いと考えられます。

当該年代についてはスポーツジム以外に身体を動かす場がないことも起因しているかもしれないですね。

男性の割合としては10%、女性でも5%の方は登録していると仮定します。

 

③30代~40代の割合

世帯持ちの割合が増えてきてなかなかジムに行く時間がない方が多い印象です。

仕事も充実してきており、平日は仕事に追われてしまいジムに行くことができない、というケースも考えられます。

やはり20代と比べてスポーツジムに登録する人数も減ってしまうと考えられます。

30代~40代の割合は男性7%、女性3%と仮定します。

 

④40代~50代の割合

当該年代の方については、会社でいえば管理職を担う年代となっております。

会社での仕事もあり、なかなか一念発起してジムに通う方はあまり多くない印象です。

ただ30代と比べて子育てに時間が取られることもなくなり、ある程度自由な時間が増えますよね。

上記から、当該年代のスポーツジム登録の割合は30代~40代と横ばいと仮定し、

男性10%、女性3%と設定いたします。

 

⑤50代~60代の割合

定年に近づく年代になってきましたね。当該年代の方は仕事もある中、スポーツジムに登録する方も少ない印象です。

ジムに通っている所感としては当該年代の方はあまり見かけません。

上記より男性の割合は5%、女性は1%と仮定を立てます。

 

⑥60代以降の割合

当該年代は定年を過ぎ、余暇を過ごす年代だと思われるとともに、健康志向が叫ばれていることから

スポーツジム登録者が増加すると考えられます。

市民スポーツジムであれば、他の年代よりも多くの方が実際にトレーニングをされていますよね。

ただ他の年代よりも健康面での問題が発生する可能性が高く、

20代と比べてスポーツジムに登録する割合は少ないのではと考えられます。

よって、当該年代の割合は、男性7%、女性5%と仮定を立てます。

 

今までの割合算出結果を表にまとめたのが下記になります。

■スポーツジムに登録する各年代の男女割合

~20代 20代~30代 30代~40代 40代~50代 50代~60代 60代~
男性 5% 10% 7% 7% 5% 7%
女性 2% 5% 3% 3% 1% 5%

 

◯各年代のスポーツジム登録人数の算出

続いて、実際の人数を算出していきます。

とは言っても上記割合をもとに掛け算をしていくだけなんですがw

各年代の人口を2000万人とし、男女比1:1で計算するため、

各年代の男女の人口はそれぞれ1000万人とします。

 

計算すると下記の表の通りになります。

■スポーツジムに登録する各年代の人数

~20代 20代~30代 30代~40代 40代~50代 50代~60代 60代~
男性 50万人 100万人 70万人 70万人 50万人 70万人
女性 20万人 50万人 30万人 30万人 10万人 50万人

全てを合計すると、600万人と算出されました。

 

◯1店舗あたりのスポーツジム登録人数の算出

続いては1店舗あたりのスポーツジム登録人数の算出をおこなっていきます。

 

私が通っているスポーツジムをベースに考えていきたいと思います。

私が通っているスポーツジムは都内にあるチェーン店の24時間営業のスポーツジムです。

平日6時から9時の間については1時間あたり5人程度、9時から18時は1時間あたりおよそ2人

19時から22時までは1時間あたり20人程度、22時から朝6時までは1時間あたり3人程度

ジムにてトレーニングを行っております。

 

平日についてはおよそ110人程度がトレーニングを行っている計算となります。

会社に勤めている人などは休日のみジムに通っている方も多いと考えられることと、

登録したものの全くジムに行っていない人も一定数いると考えられるため、

200人程度はスポーツジムに登録していると仮定を立てます。

上記の登録人数については都内のスポーツジムであるため、全国の平均は上記の数よりも少なく、

150名程度になると考えられます。

 

◯日本にあるスポーツジムの数の算出

ここまで出してきた数字をもとに日本にあるスポーツジムの数を計算していきたいと思います。

日本のスポーツジム登録者数は約600万人で、1店舗あたりのスポーツジム登録者数は150名と算出いたしました。

これらをもとに計算すると日本にあるスポーツジムの数はおよそ4万軒ある計算となります。

全国47都道府県あると考えると、1都道府県あたり800軒程度ある計算になりますね。

若干多い気もしますが、フィットネス人口が増加していることも考えると意外と近しい数字になっているかもしれませんね。

 

続いて実際の数字をもとに検証していきたいと思います。

~実際に検証してみる~

フィットネス業界のデ―タとトレンドを見てみると、

2016年度のフィットネスクラブの軒数は約5000軒となっております。

 

自分なりにズレが生じた原因を考えると、自分が抱いていたスポーツジム登録の割合の人数が

現実と乖離があった可能性が高いですね。

 

おそらくスポーツジムのコア人口として20代~30代の登録割合を仮定を立てて算出しましたが、

もっと少なかった可能性は高いです。

 

20代~30代の割合につられて他の年代の割合も算出したので最後に算出した数字にズレが生じたと考えられます。

コンサルタントという職業をやっている以上、よりマーケット感覚をつけていく必要はありますね。

 

~その他のアプローチについて~

今回は年代ベースを主たる算出方法として用いました。

他のアプローチについて私が挙げるとするならば、

 

面積ベースで考えてみる。何㎢あたりにスポーツジムが1軒あるのか、設定する数字が

最後に算出される数字を左右しますね。

 

スポーツジム業界の売上高を計算し、1軒あたりスポーツジムの売上高で割ることで算出する。

なお、スポーツジム業界の売上高の算出方法について、スポーツジム数なしで計算するには

例えば家計収入におけるスポーツ関連費用×スポーツジム選択率とか考えられますよね。

意外と色々なアプローチで日本にあるスポーツジムの数を算出できそうな気がします。

 

~最後に~

ここまで読んでいただきありがとうございます!

フェルミ推定シリーズも今回の記事が3作目となります。

まだまだひよっこコンサルタントなのでキリのいい数字を算出することができませんが、

読者の方と一緒に私自身も腕の良いコンサルタントになるための修行中です!

次回作も楽しみにしていてください!

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